このページは、共通のメニューを読み飛ばすことができます。直接本文をご覧になるかたは「このページの情報へ」というリンクをクリックしてください。
サイト共通のメニューへ
このページの情報へ
NPO法人日本瓦葺技能継承甍会

活動報告

活動報告一覧

平成27年度 初級 伝統的瓦葺技能移動研修会in福井 活動報告

2016年01月17日

平成26年度 初級 伝統的瓦葺技能移動研修会in福岡 活動報告

2014年11月01日

平成26年度 初級 伝統的瓦葺技能移動研修会in福岡 開催のお知らせ

2014年09月11日

H26年度 前期初級伝統的瓦葺技能研修会

2014年08月08日

平成25年度 初級伝統的瓦葺技能移動研修会in栃木

2013年11月07日

H25移動栃木-1
平成25年度 初級伝統的瓦葺移動技能研修会 in栃木 報告書
日   時   平成24年10月26(土)~28(月)
場   所   岡崎瓦店作業場・公民館
参 加 者   19名 見学者2名 協力業者2名
役 員 講 師   塚本 北原 新井 松枝 河合 熊谷  6名
講師補助員   岡崎 金澤 2名
 
26日 土曜日 (第1日目)
・10:00~  
地元栃木県からの参加者に近県の茨城県、群馬県、福島県、遠くは滋賀県よりの参加者も来て頂け、19名の参加を受け移動研修会は始まりました。受付を済ませ一通りの説明を受けた後、講師より基本的な陸棟の考え方
の説明があり、移動研修の実技で行われる棟課題施工の為の原寸図作成に取り掛かるため、場所を公民館に移動。その後今回使用する瓦の型紙作成に取り掛かりました。
初めての経験者も参加しており、ついて行くのがやっととも見えましたが、講師の手ほどきにより少しずつではありますが、理解度が増して行くその姿は、常に移動研修で垣間見える光景でした。またお忙しい中、栃瓦連の幸田栄会長には陣中見舞いに駆けつけて頂き誠に光栄でありました。
・13:00~  
直線を意識し基本の鳥居による棟積みとして、2分の1の重りを付け、曲率を作り上げ棟を表現する施工方法と、円弧を使い棟の下地から反りの設けられた、曲率の強い放物線の様な仕上がり曲線を求める2つのパターンの棟を用意し、最初に鬼面・地反り有りの断面図原寸図(パターンA)の作成を行います。
・15:00~ 
次に数珠掛・地反りなし 断面図原寸図(パターンB)の作成を行う事により、考え方の違いや、建築様式、建築物の表情に合わせた棟積みの考え方を学んで行きます。
手馴れた様子で書き上げてゆく受講生の中には、今回の参加が4回目5回目となる受講者も居り、その意欲には瓦葺きの地域の活動、後継者の育成に明るい未来が見える思いでもありました。
 
27日 日曜日 (第2日目)
・8:00~   
昨夜遅くまで瓦談義に花を咲かせた参加者、本日の説明を受けた後、2台の架台、地反りのある架台(パターンA)と地反りのない(パターンB)で昨日の原寸図を下に、地葺き班と選別班に別れ作業を進めて行きます。2班に別れた後、経験者は未経験者に少しでも多くの経験が出来る様選別に進む気遣いを見せ、講師と経験者補佐員による、地葺・選別から鬼立てへと作業を進めて行きます。
・10:15~ 
地葺の工程では、棟架台の全長より鬼立ての位置決めをし、棟の台となる桟瓦を施工して行きます。鬼の高さは架台とは寸法的に合わない為、原寸図の棟高さ位置より逆算し、鬼の納まり高さを決め設置して行きます。架台に取り付けた後は、棟幅位置を作図より決めて台土施工となります。糸張りの仕方から台土の置き方と、普段の仕事とは違い研修ならではの会話が其処此処で飛び交う中、作業は順調に進んで行き、午前中の作業が終了。
・13:00~
昼食後2台の架台の円弧・放物線等の説明後台のし瓦  施工へと移って行きます。直線の棟では熨斗瓦の上端に張られた糸に準じ、勾配定規で熨斗瓦の角度に気を付けながら丁寧に施工され、講師より如何に台熨斗瓦の施工が大切かを学んで行きます。また、反りの設けられた棟課題では、基準になる水平の糸に対し、鎖で決められた垂水の高さの反りを付けます。1架台4名で施工8名による台面施工は、この先に設置される「鳥居」の治具に影響が出る事を想定し、緊張感のある施工となりました。
・15:30~
棟の線を決め鳥居を作成。パターンAは円弧。パターンBは糸に重りを付け、棟の稜線を決める方法で鳥居寸法を作図して鳥居の作成。鳥居を決められた位置に設置し、割熨斗積みを全員が参加して南蛮漆喰置きから熨斗瓦施工と、ローテーションを組みを準じ施工に勤しみましたが、割熨斗瓦1段施工した時点で2日目の作業が終了。
 
28日 月曜日 (第3日目)
・8:00~   
講師より本日の作業説明の後、棟積みへと進みます。しかし未経験者には不慣れなことから、ことのほか棟積み作業進まず、パターンAのみでの作業を2段目から熨斗瓦積みを開始することとなりました。パターンBは全段数に糸を張り、仕上がりのイメージを見て学ぶ事と成り棟積みは3段を施工し、意見交換をしながらの休憩と成りました。
・10:00~12:00
のし積み2段と素丸瓦施工で無事棟積み完了。鳥居を外し棟の線について講師より説明がなされ、之から参加者の活躍と各地の技能向上に期待を寄せて、完了後記念撮影を行い、全員で架台の後片付け。最後に修了証を交付して終了式を行い無事終了。
 
岡崎瓦店の皆様には会場提供・設営から毎日のお世話まで、大変お世話になり、参加者一同感謝の念に堪えません。ご協力誠にありがとうございました。
 
※ 研修会協力事業所 愛知県 有限会社 石 保 様
           徳島県 吉成産業株式会社 様
H25移動栃木-2 H25移動栃木-3 H25移動栃木-4 H25移動栃木-5
前の5件を見る|次の5件を見る
ページの先頭へ