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NPO法人日本瓦葺技能継承甍会

活動報告

活動報告一覧

『平成23年度 中級伝統的瓦葺技能研修会』活動報告

2011年06月03日

23年度中級5月ー4
平成23年度 中級伝統的瓦葺技能研修会前期報告書
 
日時 平成23年5月28日(土)〜30日(月)
会場 コミュニティー嵯峨野 愛宕会議室
参加者 研修生 12名  オブザーバー 11名 内部講師 理事長含め9名
 
    前日より理事7名が会場のレイアウト、資料の製作などの準備を行う。
 
第一日目
9時30分から受付を開始。同時に会場のセッティングを行う。
10時30分から開校式。理事長挨拶の後、自己紹介、カリキュラム説明を行う。
・第4〜5時限 文化庁 西岡聡 講師
文化財の保護、法規について。東日本大震災被災地の文化財被害報告を写真を交え説明。
・第6〜8時限 東文研 亀井伸雄 講師
  文化財建造物保護行政の歴史と現状について。建造物から景観、技術の継
  承に至るまで幅広い文化財の保護が必要。
・第9〜10時限 日伝建 澤元教哲 講師
  建築技法形式・名称、構造技法・規矩木割。規矩術など施工写真を交え
  説明。大工、葺き師が技能を共有し、これが出来たら死んでもいいと思う
  仕事を目指す。
各講師の最後の時限には質問時間をとる。毎回二名ほど質問。
 
第二日目
・第1〜3時限 文建協 高品正行 講師
  調査方法・概要。粘土瓦の変容 製造、意匠の変遷。小林章夫氏との交流。
  古瓦が存続してきた意味を理解する意思が必要。
・第4〜6時限 文建協 野尻孝明 講師
  保存修理一般。文化財修復、原理原則。専修寺の修復の写真を紹介。
  日本の保護法とヴェニス憲章を比較。
・第7時限 河合義夫 内部講師
  瓦葺き工法の仕様の把握。瓦の専門的な話ということもあり、質問が参加         
 
  者から多数挙がる。特に土葺きの工法では積極的に意見の交換がみら
  れた。
・第8〜10時限 文建協 春日井道彦 講師
建造物屋根形式 桧皮、こけら、金属、茅等の基礎知識を写真で紹介。
平城宮の施工写真、原皮師のこと、茅葺きの刈り込み等の話は皆興味をもっていたようだ。休憩時間にも講師に質問する参加者がいたほど。
 
第三日目
・第1〜6時限 文建協 青木弘治 講師
 工法調査、維持管理。実測や各部の調査を図面などで詳しく解説。
 熊本城や周辺の唐破風の形状など興味深い写真を多数紹介。
 
・研修会終了時に理事長の挨拶、写真撮影の後、解散。
・その後理事会を開き5時終了。
23年度中級5月ー1 23年度中級5月ー3 23年度中級5月ー2

平成23年度通常総会

2011年04月23日

23年度総会1
平成23年度 通常総会 報告書
 
平成23年2月5日(土)京都府コミニュティー嵯峨野に於いて、ご来賓に5名、亀井伸雄様((独)国立文化財機構 東京文化財研究所 所長)・後藤佐雅夫様((社)全国国宝重要文化財所有者連盟 事務局長尾上正明様(京都府瓦葺技能士会 会長)・澤元教哲様(㈱天峰建設代表取締役 日本伝統建築技術保存会)・浅田晶久様(浅田製瓦工場代表 講師)をお迎えし、通常総会を開催いたしました。各地よりご参加頂いた皆様、ありがとうございました。
昨年この会や私たちにとって心のよりどころであります、徳舛塾長がお亡くなりになり、又、内閣府のNPO法人として正式に認可された初めての総会という事で、会員一同非常に感慨深い総会と成りました。
役員として、京都初級研修会や東・西の移動研修会を行いながら、平成23年度の事業に向けて、理事長を筆頭に計11回の理事会役員会、又、多くの関係機関との打ち合わせに、東は埼玉から西は岡山まで動き廻りながら今回の議題上程に至りました。
短時間の中で計10項目の議題ということで、会員の皆様には、負担をかけてしまいましたが御理解を頂き感謝しております。
言うまでもなく、甍会は会員一人ひとりの活動が私達の会の原動力であり、財産です。この会を活用して頂き、「人」「瓦文化」「技能」を継承し、皆様が地域で活動していく事が個々の事業所や未来の瓦業会の発展に繋がるものと思っています。
皆様に承認頂いた、今年度の事業は、2月の京都での研修会をかわきりに、中級研修会として京都・静岡にて計4回また、岐阜での移動研修会と研修会だけでも多岐にわたっています。ぜひ、多くの皆様に参加いただき、沢山の仲間を増やしていきたいと思っています。
 
23年度総会2 23年度総会3

平成22年度通常総会

2010年03月02日

2010年総会記念写真.jpg 平成22年度通常総会が、3月7日~8日の両日 福岡県ホテルニュープラザ久留米に於きまして、甍技塾徳舛塾長にお越しいただき、参加者、来賓の方々を合わせ30有余名にて開催されました。NPO法人移行総会後の通常総会と言う事で、始めて福岡の地を訪れ、福岡県瓦商工組合理事長 古賀義信様、福岡県かわらぶき技能士会長 友池輝夫様両名をお迎えし、総会では、上程された各議案も無事承認を受け、その他各報告事項も滞りなく行われました。その後の講演・懇親会並びに重要文化財現場見学研修会も盛大にかつ厳かに執り行われました。 総会後の記念講演会には、公益財団法人 文化財建造物技術保存協会 大阪支部 善導寺事務所 所長 東坂和弘様による講演、剣ソフトウェア株式会社 代表取締役 藤田直様両名より講演を頂きました。東坂様より、瓦葺きの発生から製造・歴史・施工要点など、様々な角度からの文化財と瓦の関係をお話しいただきました。当会の目的でもある「地元の文化財を自らの手で守る」為の基礎を伺う事が出来、会員一同心新たに地元の文化財と対する覚悟が出来た事と思いましす。また藤田様には、職人と経営者の共存を、是からの経営に反映させる為の考え方やノウハウを伺う事ができ、大変勉強になりました。2日目の重要文化財善導寺解体修復現場では、生の文化財修復の動きを肌で感じる事ができました。時間の経つのも忘れ、一同食い入るように見学をさせて頂きました。現場見学を了承頂きました善導寺様、関係各所の皆様には感謝申し上げ、2日間御参加頂きました会員の皆様にはお礼申し上げます、誠にありがとうございました。
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