活動報告一覧
『平成23年度 中級伝統的瓦葺技能研修会』開催のお知らせ
2011年04月24日
『NPO法人 日本瓦葺技能継承甍会 中級伝統的瓦葺技能研修会』開催にあたり、一般より研修参加者を募集いたします。
参加希望者は群馬事務局まで「申請書希望」とお問い合わせください。
《群馬事務局 〒370-2212群馬県甘楽郡甘楽町福島1459 (tel 0274-74-2084 fax 0274-74-2066) 》
平成23年度通常総会
2011年04月23日
平成23年度 通常総会 報告書
平成23年2月5日(土)京都府コミニュティー嵯峨野に於いて、ご来賓に5名、亀井伸雄様((独)国立文化財機構 東京文化財研究所 所長)・後藤佐雅夫様((社)全国国宝重要文化財所有者連盟 事務局長)・尾上正明様(京都府瓦葺技能士会 会長)・澤元教哲様(㈱天峰建設代表取締役 日本伝統建築技術保存会)・浅田晶久様(浅田製瓦工場代表 講師)をお迎えし、通常総会を開催いたしました。各地よりご参加頂いた皆様、ありがとうございました。
昨年この会や私たちにとって心のよりどころであります、徳舛塾長がお亡くなりになり、又、内閣府のNPO法人として正式に認可された初めての総会という事で、会員一同非常に感慨深い総会と成りました。
役員として、京都初級研修会や東・西の移動研修会を行いながら、平成23年度の事業に向けて、理事長を筆頭に計11回の理事会役員会、又、多くの関係機関との打ち合わせに、東は埼玉から西は岡山まで動き廻りながら今回の議題上程に至りました。
短時間の中で計10項目の議題ということで、会員の皆様には、負担をかけてしまいましたが御理解を頂き感謝しております。
言うまでもなく、甍会は会員一人ひとりの活動が私達の会の原動力であり、財産です。この会を活用して頂き、「人」「瓦文化」「技能」を継承し、皆様が地域で活動していく事が個々の事業所や未来の瓦業会の発展に繋がるものと思っています。
皆様に承認頂いた、今年度の事業は、2月の京都での研修会をかわきりに、中級研修会として京都・静岡にて計4回また、岐阜での移動研修会と研修会だけでも多岐にわたっています。ぜひ、多くの皆様に参加いただき、沢山の仲間を増やしていきたいと思っています。
平成23年度 初級伝統的瓦葺技能研修会
2011年04月03日
平成23年度 初級伝統的瓦葺技能研修会を平成23年2月21日~24日の4日間京都市のコミュニティー嵯峨野に於いて参加者13名により開催いたしました。
この研修会の前身は、昭和60年に故徳舛敏成塾長が年1回「甍技塾研修会」を行い、伝統技能習得希望者に門を開いたことに始まりました。塾長亡き後、初めての京都開催と言うことで不安もありましたが、参加者は会員2名一般11名、役員及び講師5名の計18名により開催いたしました。
初級伝統的瓦葺技能研修会は、瓦葺き技能・技術についての基礎である、瓦の取り扱いや心構えを踏まえて、瓦の納まりをより深く知るための施工原寸図について学びます。
瓦工事に従事する者として、生きた知識や経験が必要であり、あいまいな点があってはならない事から、各部詳細図および断面図を描き瓦葺き工事上の納まりを知り、葺地厚・軒の出・前包みの高さ・破風の切り上げ寸法・棟積みの幅や高さ等の仕上がり寸法をよく把握することが大切です。又、原寸図を描く目的には、責任者が瓦を納める考え方を瓦葺師に伝えるための手段とする場合や、手がける仕事の屋根形状・瓦の形状・寸法・捩じれ等を十分検討する場合などがあります。過去の経験や推測だけで施工できるとしても、往々にして間違いや、手直しに陥る事もあるので、これらを防ぐためにも現場仕事を手がける前での確認・検討手段としては欠かせないものです。
初日は、施工原寸図を描くために欠かせない、テンプレートを作り、二日目に簡略瓦の軒先納まり図・壁熨斗納まり図・本葺軒先納まり図・掛瓦納まり図等を描き、三日目は寺社建築の瓦屋根平部・軒部・掛部・棟部の考え方についての学習でした。又、各日夕食後は、パソコンで施工図を描くためにJw_CADの使い方を勉強し、その後も夜遅くまで互いに持ち寄った施工写真や施工図をもとに、技術論や各地域の施工の考え方等、瓦談義に花が咲きました。最終日は大覚寺様・清凉寺様・天竜寺様を見学し閉講となりましたが、4日間を通し参加者の方からは一つでも多くのことを学び持ち帰ろうと言う熱意が伝わりました。さらに一般参加者11名の内、8名の方が正会員として入会され大変嬉しく思うと同時に身の引き締まる思いです。
今後もこの様な活動を継続し知識や経験を深め、地域文化財所有者や建築家、一般市民が安心して依頼できる瓦葺技能者育成のお手伝いが出来る様に、心新たに本年度の事業に力を入れ取り組んでまいります。
平成23年度 初級伝統的瓦葺技能研修会 開催のお知らせ
2010年12月24日
平成22年度 後期 初級伝統的瓦葺技能研修会
2010年10月23日
平成22年度 後期 初級伝統的瓦葺技能研修会を9月28日~30日の3日間、岡山県井原市㈱創瓦様の資材置き場をお借りして、受講者22名、役員及び講師8名の計30名の参加により開催いたしました。
当日は、正会員13名と一般参加者9名による22名が瓦葺き技能・技術についての基礎である、瓦の取り扱いや心構え、施工図による瓦葺き工法の必要性と実際の現場に活かされる技術。また、現寸図から納まりに繋がる鳥居の考え方と作り方。それらに伴い実施された鳥居による棟積み架台施工。以上の内容で参加者は3日間を熱心に受講し、短期講習にも関わらず、昼間はお互いの道具の使い方や作り方、瓦選別方法等の情報交換をし、夜は夜で、遅くまで互いに持ち寄った施工写真や施工図をもとに、技術論や各地域の施工の考え方等、瓦談議に花を咲かせ盛会のうちに無事終了することが出来ました。
今回の研修会をもちまして、平成22年度NPO法人日本瓦葺技術継承会甍会の基本事業を無事終了することができました。京都、神奈川、岡山の3会場で、役員と受講者を合わせて延べ65名の方々にご参加頂き、皆様の瓦に対する情熱と努力、また、技術者としての責任や誇りを大いに感じる事が出来ました。改めて、故徳舛敏成塾長に感謝をすると共に、開催に当たり会場のご提供並びに協賛の御協力を頂いた会員の皆様、そして、遠路にもかかわらずご参加を頂いた皆様、誠にありがとうございました。平成23年度も今年度同様、様々な事業に取り組む所存で御座いますので、宜しくお願い致します。