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NPO法人日本瓦葺技能継承甍会

活動報告

活動報告一覧

平成25年度 後期 初級 伝統的瓦葺技能研修会開催のお知らせ

2014年01月06日

『NPO法人 日本瓦技能継承甍会 25年度 後期 初級 伝統的瓦葺技能研修会』開催にあたり、一般より研修参加者を募集いたします。
参加希望者は神奈川 技術・研修センターまで「申し込み書希望」とお問い合わせください。
技術・研修センター:〒243‐0803 神奈川県厚木市山際897‐6 TEL046‐245‐0018 Fax046‐245‐7442 【㈲松枝瓦店内】

平成25年度 初級伝統的瓦葺技能移動研修会in栃木

2013年11月07日

H25移動栃木-1
平成25年度 初級伝統的瓦葺移動技能研修会 in栃木 報告書
日   時   平成24年10月26(土)~28(月)
場   所   岡崎瓦店作業場・公民館
参 加 者   19名 見学者2名 協力業者2名
役 員 講 師   塚本 北原 新井 松枝 河合 熊谷  6名
講師補助員   岡崎 金澤 2名
 
26日 土曜日 (第1日目)
・10:00~  
地元栃木県からの参加者に近県の茨城県、群馬県、福島県、遠くは滋賀県よりの参加者も来て頂け、19名の参加を受け移動研修会は始まりました。受付を済ませ一通りの説明を受けた後、講師より基本的な陸棟の考え方
の説明があり、移動研修の実技で行われる棟課題施工の為の原寸図作成に取り掛かるため、場所を公民館に移動。その後今回使用する瓦の型紙作成に取り掛かりました。
初めての経験者も参加しており、ついて行くのがやっととも見えましたが、講師の手ほどきにより少しずつではありますが、理解度が増して行くその姿は、常に移動研修で垣間見える光景でした。またお忙しい中、栃瓦連の幸田栄会長には陣中見舞いに駆けつけて頂き誠に光栄でありました。
・13:00~  
直線を意識し基本の鳥居による棟積みとして、2分の1の重りを付け、曲率を作り上げ棟を表現する施工方法と、円弧を使い棟の下地から反りの設けられた、曲率の強い放物線の様な仕上がり曲線を求める2つのパターンの棟を用意し、最初に鬼面・地反り有りの断面図原寸図(パターンA)の作成を行います。
・15:00~ 
次に数珠掛・地反りなし 断面図原寸図(パターンB)の作成を行う事により、考え方の違いや、建築様式、建築物の表情に合わせた棟積みの考え方を学んで行きます。
手馴れた様子で書き上げてゆく受講生の中には、今回の参加が4回目5回目となる受講者も居り、その意欲には瓦葺きの地域の活動、後継者の育成に明るい未来が見える思いでもありました。
 
27日 日曜日 (第2日目)
・8:00~   
昨夜遅くまで瓦談義に花を咲かせた参加者、本日の説明を受けた後、2台の架台、地反りのある架台(パターンA)と地反りのない(パターンB)で昨日の原寸図を下に、地葺き班と選別班に別れ作業を進めて行きます。2班に別れた後、経験者は未経験者に少しでも多くの経験が出来る様選別に進む気遣いを見せ、講師と経験者補佐員による、地葺・選別から鬼立てへと作業を進めて行きます。
・10:15~ 
地葺の工程では、棟架台の全長より鬼立ての位置決めをし、棟の台となる桟瓦を施工して行きます。鬼の高さは架台とは寸法的に合わない為、原寸図の棟高さ位置より逆算し、鬼の納まり高さを決め設置して行きます。架台に取り付けた後は、棟幅位置を作図より決めて台土施工となります。糸張りの仕方から台土の置き方と、普段の仕事とは違い研修ならではの会話が其処此処で飛び交う中、作業は順調に進んで行き、午前中の作業が終了。
・13:00~
昼食後2台の架台の円弧・放物線等の説明後台のし瓦  施工へと移って行きます。直線の棟では熨斗瓦の上端に張られた糸に準じ、勾配定規で熨斗瓦の角度に気を付けながら丁寧に施工され、講師より如何に台熨斗瓦の施工が大切かを学んで行きます。また、反りの設けられた棟課題では、基準になる水平の糸に対し、鎖で決められた垂水の高さの反りを付けます。1架台4名で施工8名による台面施工は、この先に設置される「鳥居」の治具に影響が出る事を想定し、緊張感のある施工となりました。
・15:30~
棟の線を決め鳥居を作成。パターンAは円弧。パターンBは糸に重りを付け、棟の稜線を決める方法で鳥居寸法を作図して鳥居の作成。鳥居を決められた位置に設置し、割熨斗積みを全員が参加して南蛮漆喰置きから熨斗瓦施工と、ローテーションを組みを準じ施工に勤しみましたが、割熨斗瓦1段施工した時点で2日目の作業が終了。
 
28日 月曜日 (第3日目)
・8:00~   
講師より本日の作業説明の後、棟積みへと進みます。しかし未経験者には不慣れなことから、ことのほか棟積み作業進まず、パターンAのみでの作業を2段目から熨斗瓦積みを開始することとなりました。パターンBは全段数に糸を張り、仕上がりのイメージを見て学ぶ事と成り棟積みは3段を施工し、意見交換をしながらの休憩と成りました。
・10:00~12:00
のし積み2段と素丸瓦施工で無事棟積み完了。鳥居を外し棟の線について講師より説明がなされ、之から参加者の活躍と各地の技能向上に期待を寄せて、完了後記念撮影を行い、全員で架台の後片付け。最後に修了証を交付して終了式を行い無事終了。
 
岡崎瓦店の皆様には会場提供・設営から毎日のお世話まで、大変お世話になり、参加者一同感謝の念に堪えません。ご協力誠にありがとうございました。
 
※ 研修会協力事業所 愛知県 有限会社 石 保 様
           徳島県 吉成産業株式会社 様
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平成25年度 『第2期 中級 前期 伝統的瓦葺技能研修会』9月開催オブザーバー参加者募集のお知らせ

2013年09月01日

平成25年度 第2期『中級  前期 伝統的瓦葺技能研修会』9月開催にあたり、一般よりオブザーバー参加者を募集いたします。
参加希望者は神奈川 技術・研修センターまで「オブザーバー参加希望」とお問い合わせください。
技術・研修センター:〒243‐0803 神奈川県厚木市山際897‐6 TEL046‐245‐0018 Fax046‐245‐7442 【㈲松枝瓦店内】

『平成25年度 第2期 前期 中級伝統的瓦葺技能研修会』7月京都会場 活動報告

2013年07月30日

25中級7月-1
日 時
平成25年7月18日(金)~21日(日) 
場 所
京都府京都市 「コミュニティー嵯峨野」御室会議室
役員講師
本勇人(理事長)、北原清治(副理事長)、松枝康雄(副理事長)
德舛秀治(理事)熊谷裕二(理事)、川﨑忠之(理事)、河合義夫(監事)
報告書作成者
川﨑忠之 新崎哲也
記録・撮影
岸 秀治郎
参加者  受講生:12名 オブザーバー:7名 講師:8名 補助員:2名
 
平成25年7月18日(木)
(時限)3時限  (科目)開講式  (講師)理事・監事
 「 オリエンテーション 記念撮影 」
       ・松枝副理事 開会のことば
       ・塚本理事長 挨拶
       ・文化庁文化財部参事官(建造物担当)調査部門 
        文部科学技官 西岡 聡 様 挨拶
       ・独立行政法人 国立文化財機構 東京文化財研究所 
        所 長 亀井 伸雄 様 挨拶
       ・受講者確認・紹介
       ・オブザーバー確認・紹介
       ・北原副理事 カリキュラム説明
       ・理事紹介
       ・記念写真撮影 (全員参加)
 
平成25年7月18日(木)
(時限)4,5時限 (科目)保護・法規
(講師)文化庁文化財部参事官(建造物担当)調査部門 
        文部科学技官 西岡 聡 氏 
 ・資料とスライド
「 文化財保護:保護法・建築法規等関係法規の概略 」
 ・文化財保護法とは
 ・文化財の体系の説明
 ・国宝および重要文化財指定基準について
 ・登録有形文化財の理念と基準
    阪神大震災時の重文15番館の写真を交え解説。耐震補強をする際の理念
     1意匠を損なわないこと
     2部材を傷めないこと
     3可逆的であること
     4区別可能であること
 ・建築基準法
   昔の建物にはこれに当てはまらないものが多く、バランスをとりよい方法を選択する。
 
平成25年7月18日(木)
(時限)6,7,8時限 (科目)修復概論
(講師)独立行政法人 国立文化財機構 東京文化財研究所 
    所長 亀井 伸雄 氏   ・資料とスライド
 
「 文化財建造物の保存修理と保護行政の現状について 」
・文化財保護の歴史と文化財保護法
  文化財保護法の目的=国民の文化的向上に資する世界文化の進歩に貢献する。 
文化財建造物の保護の歴史と指定基準について
  ・文化財建造物の保存修理事業について
    文化財修理における考え方や補強例を唐招提寺等の写真を交えて解説。
    技術の保存と継承への取り組みを紹介。ふるさと文化財の森構想など
  ・登録有形文化財について
    登録基準について
    伝統的建造物群保存地区選定基準について。篠山、日田市の修理事業例を例に挙げ解説。
 
  平成25年7月18日(木)
(時限)9,10時限  (科目)仮設計画、木工事、左官工事
  (講師)NPO法人・選定保存技術保存団体 日本伝統建築保存会
会 長 西澤 政男 氏   ・資料とスライド
  ・仮設計画 
    足場、素屋根などの規定について。
  ・木工事
    大工技術の解説。各種広報の解説。
    継手、仕口、込栓、胴栓、鼻栓、車知、引合い、差し鴨居、かけご等の解説。
  ・左官工事
    屋根まわり、壁工事、漆喰彫刻、土壁等の解説。

平成25年7月19日(金)
(時限)1、2、3時限  (科目)調査方法・概要
  (講師)公益財団法人 文化財建造物保存技術協会 
      参与 高品 正行 氏   ・資料とスライド
「 粘土瓦の変遷、製造、意匠の変遷 」
 ・日本瓦製造の概要と歴史
  各地域の瓦を紹介しながら、製造方法や機能を解説。
  中国や新羅の文献から古代の製造工程を解説。
 日本に技術が入ってからの唐草や蓮華紋から頻繁に三つ巴が使われた江戸時代までの解説。
・唐草紋の意味
 人間の根源的なものを図案化されたものが渦であり、巴や唐草に積極的にとりいれた。
  ・粘土瓦の気孔性
   小林章夫氏の新聞記事を用いて、気孔性の重要性について説明。真空土錬機による
  瓦が引き起こす結露の問題を提起。
   
 平成25年7月19日(金)
(時限)4、5、6時限 (科目)工法調査
(講師)公益財団法人文化財建造物保存技術協会 
    重要文化財 金剛寺金堂ほか2棟設計監理事務所 
    所長 青木 弘治 氏   ・資料とスライド
「 瓦葺きの仕様・工法の把握 」
 ・現状屋根の計画の把握
  葺き直し施工の計画を立てる。
  金剛寺の現場写真をもとに解説。
  屋根の大きさの実測 棟、軒 等。
  各長さを測る際、左右瓦の数が違う時があるので注意する。
  各基準点位置の確認の際、真隅か振れ隅かに注意。
  各瓦数量の拾い、使用瓦の確認では、使える瓦か、使えない瓦かを仕分け。
  不足分は算出。
 ・各部の現状工法の調査
  欠陥がみられる場合はその原因を知る。
  金剛寺を例に現場見学している感覚で解説。
  野地、葺土 瓦葺 棟積 鬼 箕甲 螻羽 の調査の解説。
  この建物がどういう状態であるかを確認する。
 ・維持管理
 ・規矩術
  差し金を使い、隅勾配 隅山勾配 谷瓦 の勾配を差し金を使って算出。
 
 
平成24年7月19日(金)
(時限)7、8時限 (科目)仕様調査
(講師)理事・監事   「 特定建物・使用瓦の実例・テンプレートの作成 」
 ・塚本理事長指導であらかじめ切っておいた瓦の部材を使い、テンプレートを作っていく。
 ・各部材の書き写す個所の説明。
   極力正確な線を引いて行かないと後にくるいが生じてしまうことも。
   このテンプレートをスキャナで取り込み、データ化してCADで使えるように。
  
平成24年7月19日(金)
(時限)9、10時限 (科目)建築技法形式・名称 構造技法・規矩木割
(講師)NPO法人・選定保存技術保存団体 日本伝統建築保存会
    株式会社 天峰建設 代表取締役澤元 教哲 氏
   「 日本建築の意匠の基本となる構造 技法の返還 規矩木割 」
 ・工事風景をおりまぜ解説、新築は基本生駒の長福寺をお手本に。
 ・規矩術について
  技能=切ったり組んだり
  技術=差し金を使う
  表目、裏目の説明。
 ・全員実際に描いてみながら各勾配を算出していく。
 ・棒隅屋根
  木面戸等の留隅を出す方法を差し金を使って検証。
  垂木のあきに基づく軒の出を定める方法を差し金を使い検証。
 
平成25年7月20日(土)
(時限)1、2、3時限 (科目)保存修理一般
(講師)公益財団法人 文化財建造物保存技術協会 
    事業部 管理室主幹 兼技術 研修センター   
    参事 野尻 孝明 氏   ・資料とスライド
「 文化財修復:原理原則 」
修理事業(工事)の流れと関係者
   ・特徴 先に建物がある  ・調査と記録が重要  ・公共性が高い
   修理事業の文書 (原理原則のありか)
     ・設計図書(仕様書)→解体工事、調査・記録
     ・破損調査 ・技法調査(仕様調査) ・実施仕様 ・史料調査
    以上までを、主に専修寺如来堂を参考に説明
     ・文化財建造物保存修理補助事業実務の手引き(H15、H17改訂)
     ・文化財保護法 (M4太政官布告、M30古社寺保存法)
     ・ヴェニス憲章  1964年
       
平成25年7月20日(土)
(時限)4、5、6時限 (科目)屋根工事
(講師)公益財団法人 文化財建造物保存技術協会
    事業部 設計室史跡整備設計課長
    参事 春日井 道彦 氏   ・資料とスライド
「 建造物屋根形式 」
檜皮、こけら、金属、茅等材料・構造技法の変遷・工法の基礎知識
   ・各葺材ごとに 構成要素、材料、工具、工程、歴史、特徴を
     質疑応答とともに説明
   ・その他の屋根葺材料  石葺、杉皮葺
 
平成25年7月20日(土)
(時限)7、8、9、10時限 (科目)実習・実測調査
(講師)理事・監事   「 特定建物・使用瓦の実例・テンプレートの作成 」
・引き続きテンプレートの作成。
・隅勾配の計算式の説明、宿題 
 
平成25年7月21日(日)
(時限)1、2、3、4、5、6時限 (科目)実習・実測調査
(講師)理事・監事   「 特定建物・使用瓦の実例・テンプレートの作成 」
・引き続きテンプレートの作成。
 ・作成したテンプレートを使い、平瓦展開図の製図。
 ・前日の宿題の回答。
 ・振隅勾配の計算式の説明
 以上を質問、応答を繰り返しながら進行
25中級7月-2 25中級7月-3 25中級7月-4 25中級7月-5

平成25年度 『第2期 中級 前期 伝統的瓦葺技能研修会』オブザーバー参加者募集のお知らせ

2013年06月21日

平成25年度 第2期『中級  前期 伝統的瓦葺技能研修会』開催にあたり、一般よりオブザーバー参加者を募集いたします。
参加希望者は神奈川 技術・研修センターまで「オブザーバー参加希望」とお問い合わせください。
技術・研修センター:〒243‐0803 神奈川県厚木市山際897‐6 TEL046‐245‐0018 Fax046‐245‐7442 【㈲松枝瓦店内】
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